周波数(波動)と意識レベル

不安で眠れない夜に

布団に入っても、頭の中がざわざわして眠れない。
まだ起きてもいないことを、何度も何度も考えてしまう。
「どうしよう」「もし、こうなったら」――。
そんな夜を過ごしている、あなたへ。

不安のほとんどは、
まだ来ていない未来から生まれている。

不安は、未来からやってくる

眠れない夜の不安を、よく見てみてください。
そのほとんどは、「今、この瞬間」に起きていることではないはずです。

明日のこと、来月のこと、何年も先のこと。
お金のこと、健康のこと、人間関係のこと。
まだ起きていない未来を、頭の中で先取りして、何度も再生している。

不思議なものです。
今この瞬間、布団の中のあなたは、温かくて、安全で、何も困っていない。
それなのに、心だけが、まだ存在しない未来へ飛んでいって、そこで苦しんでいるのです。

脳は、危険を探すようにできている

これは、あなたの心が弱いからではありません。
人間の脳は、もともと「危険を先回りして探す」ようにできています。

大昔、私たちの祖先にとって、最悪の事態を想定できることは、生き延びるための力でした。
「あの茂みに、獣がいるかもしれない」と考えられる者だけが、生き残ってきた。
その名残で、今も脳は、放っておくと自動的に「悪いこと」を探しに行きます。

夜は、特にそうです。
昼間の忙しさという「氣そらし」がなくなり、暗くて静かな中で、脳は格好の獲物を見つける。
それが、あなたの不安です。だから、夜に不安が膨らむのは、ある意味で自然な現象なのです。

「今ここ」には、不安がない

ここに、ひとつの出口があります。

不安が未来から来るのなら、意識を「今この瞬間」に戻したとき、不安は居場所を失います。
試しに、ほんの少し、感じてみてください。
布団の感触、自分の呼吸、空氣の温度。今、ここに、ただ在ること。

その「今ここ」の中には、明日の不安はありません。
あるのは、呼吸している身体と、静かな夜だけ。
古来、日本にはこれを「中今(なかいま)」と呼ぶ感覚がありました。過去でも未来でもなく、過ぎてゆく今この一瞬の、ただ中に在ること。
不安でいっぱいの夜こそ、この「今ここ」に還ることが、何よりの薬になります。

考えるのをやめられないのは、なぜか

「わかってはいる。でも、考えるのをやめられない」
その通りだと思います。不安は、意志の力で「考えるな」と命じても、止まりません。

それは、不安が、表面の思考ではなく、もっと奥――自覚されない深い層から湧いてくるからです。
頭で「大丈夫」と言い聞かせても、奥のほうがざわついていれば、思考は止まらない。
だから、本当に必要なのは、考えを無理に止めることではなく、その奥の層そのものを、落ち着かせ、整えることなのです。

ざわつきは、整えることができる

心の奥のざわつきは、天氣のようなものです。
無理に晴らそうとすれば、かえってこじれる。けれど、整える方法はあります。

深い呼吸を、ゆっくり繰り返すだけでも、身体は「今ここ」に戻り始めます。
息を吐くたびに、未来へ飛んでいた意識が、少しずつ身体へ帰ってくる。
神経の高ぶりがゆるみ、奥のざわつきが、静かになっていく。

それでも、自分一人ではどうしても鎮まらない、根の深いざわつきもあります。
そういうとき、外側から状態を整える手助けを受けると、奥の層が驚くほど静かになることがあります。

眠れない夜の、その先へ

不安で眠れない夜は、つらいものです。
けれど、その不安は、あなたの異常ではありません。脳の仕組みと、奥のざわつきが生んでいる、自然な現象です。

だから、不安と闘わなくていい。
「また未来へ行っていたな」と氣づいて、そっと「今ここ」へ、呼吸へ、戻ってくる。
その小さな繰り返しが、ざわつく夜を、少しずつ穏やかな夜へと変えていきます。

眠れない夜の向こうには、ちゃんと朝が来ます。
そして、整った状態で迎える朝は、昨夜あれほど恐れていた未来が、思ったより怖くないことを、教えてくれるはずです。

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著者|白川愁士(世界線調律所 所長/神社巡拝ヒーラー)
不動産投資家。お金を追い求めた末に、神社参拝が日常となり、結果的に「神社巡拝ヒーラー」となった。現在は三位一体調律(トリニティヒーリング)で心・身体・現実(お金の流れ)を整えている。宅建士・FP保有。 ▶ プロフィール