周波数(波動)と意識レベル

頭ではわかっているのに、変われない

こうすればいいと、わかっている。
何が正しいかも、どうすべきかも、知っている。
それなのに、できない。変われない。
このもどかしさの正体は、いったい何なのでしょうか。

「わかる」と「変わる」のあいだには、
意外なほど深い、断層がある。

「わかる」のに「できない」、その断層

ダイエットの方法は知っている。でも食べてしまう。
怒らないほうがいいとわかっている。でも、また怒ってしまう。
あの人と関わると消耗するとわかっている。でも、離れられない。

私たちは、たくさんのことを「わかって」います。
それなのに、行動が伴わない。この「わかる」と「変わる」のあいだにある断層こそ、多くの人が長年つまずいてきた場所です。

この断層の正体を知ると、なぜ自分が変われなかったのか、その理由が見えてきます。

顕在意識と、潜在意識

私たちの意識は、大きく二つの層に分けて考えることができます。

ひとつは、顕在意識。
自分で「考えている」と自覚できる、表面の意識です。「わかる」「知っている」「こうしよう」と思うのは、すべてこの層の働きです。

もうひとつが、潜在意識。
普段は自覚されない、深い層の意識です。これまでの習慣、感情の癖、過去の記憶、身体に染みついた反応――その膨大な蓄積が、ここにあります。

そして、よく言われることですが、私たちの心の働きのうち、自覚できる顕在意識は、ほんの一部にすぎません。大部分は、潜在意識という、海面下の巨大な領域が占めているのです。

「わかる」は顕在、「変わる」は潜在

ここで、断層の正体がわかります。

「わかる」「知っている」は、顕在意識――表面の、小さな層の出来事です。
けれど、実際の行動を生み出しているのは、潜在意識――深く、巨大な層のほうです。

つまり、頭(顕在意識)でいくら「こうしよう」とわかっても、奥(潜在意識)が古いパターンのままなら、行動は変わらない。
表面で誓ったことを、海面下の巨大な領域が、静かに上書きしてしまう。
これが、「頭ではわかっているのに変われない」の、本当の仕組みです。
あなたの意志が弱いのではなく、変えようとしている場所が、表面だけだったのです。

脳科学が見せる、同じ構造

これは、精神論ではありません。近年の脳科学も、近いことを示しています。

人の行動の多くは、意識的な判断より前に、脳が自動的に処理していることがわかってきました。
習慣化された行動は、意識を通さず、神経の回路として「自動運転」されている。
だから、頭で「やめよう」と思っても、すでにでき上がった回路は、勝手に動いてしまうのです。

顕在意識で「変えよう」とするのは、自動運転のクルマに、後部座席から「止まれ」と叫ぶようなもの。
本当に進路を変えるには、運転している側――潜在意識のほうに、働きかける必要があります。

潜在意識は、理屈では動かない

やっかいなのは、潜在意識が、理屈や正論では動きにくい、という点です。

顕在意識は、言葉と論理の世界です。「こうすべき」が通じる。
けれど潜在意識は、もっと感覚的で、イメージや感情、身体の状態に反応する世界です。
だから、いくら正しい理屈を並べても、奥はなかなか変わらない。
「正論で説得されても、氣持ちが動かない」という経験は、誰にでもあるはずです。

潜在意識を整えるには、言葉で説き伏せるのではなく、状態そのものに働きかける必要があります。
緊張を緩め、安心を取り戻し、奥の層が落ち着いていく――そういう、感覚的なアプローチです。

「変える」より「整える」

だから、本当に変わりたいなら、順番を逆にすることです。

顕在意識で「変えよう」と力むのを、いったんやめる。
その代わりに、潜在意識という奥の層を、まず「整える」。
奥が整い、緊張がほどけてくると――頭で命令しなくても、行動が自然と変わり始めます。

「氣づいたら、前とは違う選択をしていた」
「力を入れていないのに、なぜか続いている」
本当の変化は、たいてい、こういう静かな形でやってきます。

「わかっているのに変われない」と、自分を責める必要はありません。
あなたは、変わる場所を、ひとつ深く間違えていただけ。
表面ではなく奥を整える。その順番に切り替えたとき、長年の断層は、思いがけず軽やかに越えられるのです。

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著者|白川愁士(世界線調律所 所長/神社巡拝ヒーラー)
不動産投資家。お金を追い求めた末に、神社参拝が日常となり、結果的に「神社巡拝ヒーラー」となった。現在は三位一体調律(トリニティヒーリング)で心・身体・現実(お金の流れ)を整えている。宅建士・FP保有。 ▶ プロフィール