お金持ちほど、スピリチュアルを大切にする理由
「現実的でシビアな人ほど、お金を持っている」――そう思われがちです。
ところが実際に成功している人に近づいてみると、意外な共通点に氣づきます。
彼らの多くは、直感や“流れ”、目に見えない領域を、驚くほど大切にしているのです。
数字とロジックの世界で勝っているはずの人が、なぜ「見えないもの」を重んじるのか。
ここには、お金と意識の関係を解くヒントが隠れています。
成功者ほど「目に見えないもの」を侮らない
経営者が神社に参拝する。大事な判断を、最後は「直感」で決める。
成功者の習慣を見ていると、こうした“非合理に見える行動”が驚くほど多く出てきます。
これは現実逃避ではありません。
むしろ逆で、論理だけでは説明しきれない「流れ」や「ご縁」が、現実を大きく動かすことを、彼らは経験から知っているのです。
だからこそ、目に見える努力と同じくらい、目に見えない土台――自分の在り方や状態――を整えることを、おろそかにしません。
私が学んだ三人は、みな“実業”の人だった
私自身、お金と幸せの両方を語った三人――斎藤一人さん、小林正観さん、中村天風さんの教えを、長く学んできました。
意外に思われるかもしれませんが、この三人は、いわゆる“ふわっとしたスピリチュアル”の人ではありません。
斎藤一人さんは、高額納税者公示制度(いわゆる長者番付)に1993年から連続で名を連ね、累計の納税額で日本一になった――いわば“公に記録された、日本一のお金持ち”です(健康食品の銀座まるかん創業者)。
そのお金の捉え方は、精神論というより商人の実学でした。
「お金は、ためこむより氣持ちよく巡らせる」「機嫌のいい人のところに、商売も人も集まる」――
豊かさを“奪い合い”ではなく“循環”として捉える、きわめて実利的な考え方です。
中村天風さんは、東京実業貯蔵銀行の頭取や、大日本製粉(現・日清製粉)の重役を務めた、れっきとした実業家でした。
のちに松下幸之助や稲盛和夫といった名経営者が、その教えを経営の土台にしています。
その天風さんは、こんな言葉を残しています。
他人の喜ぶような言葉や行いを、自分の人生の楽しみとするという尊い氣分になって生きてごらん。
心を積極的に、機嫌よく、人を喜ばせることを“楽しみ”として生きる。
それが、結果として運命を拓いていく――観念論ではなく、実業の現場を生きた人の、実用の知恵でした。
小林正観さんは、自らを唯物論者と語った人です。
「トイレ掃除をすると臨時収入がある」「『ありがとう』を重ねると現実が変わる」といった話も、
信仰やおまじないとしてではありません。
正観さんご自身を含め、数多くの人が実践し、同じような結果が繰り返し現れた――
いわば、再現性のある“法則”として確かめられたものです。
三人とも、机上の精神論を並べたのではありません。
実業で結果を出し、あるいは自分の体で試して確かめた人たちです。
その彼らが、そろって「何をするか」より先に「どんな心の状態で在るか」を置いた。
だからこの“在り方が先”という話は、ただのスピリチュアルではなく、現実で裏が取れている――そう私は受け取っています。
なぜ、在り方が先で、お金が後なのか
これは精神論ではなく、現実的なメカニズムとしても説明がつきます。
焦りや欠乏に支配された状態では、判断はぶれ、視野は狭まり、チャンスを見送りやすくなります。
逆に、心が落ち着き、満たされた状態では、意思決定の精度が上がり、人との縁も穏やかに広がっていく。
同じ能力でも、“どんな状態で動くか”で、結果はまるで変わるのです。
成功者が在り方を整えるのは、それが最もコスパの良い投資だと、体感で知っているからにほかなりません。
スピリチュアルとお金は、対立しない
「スピリチュアルにハマると、お金にルーズになる」というイメージは、もう古いのかもしれません。
本当に豊かな人ほど、現実的であると同時に、見えない世界にも謙虚です。
お金と意識は対立せず、むしろ整った意識のほうへ、豊かさは流れていく。
だとすれば、私たちがまずすべきなのは、稼ぎ方を学ぶことより前に、
自分の意識の状態を整えることなのかもしれません。
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