現実の整え方

お金のブロックの外し方|アファメーションで変わらなかった人へ

「お金は大切」と思っているのに、なぜか入ってくると落ち着かない。

受け取るのが申し訳ない。値上げや請求が、どうしても言い出せない。

こうした「お金のブロック」を外そうと、「私は豊かです」「お金はどんどん入ってきます」とポジティブな言葉を唱えたり、マインドセットの本を読んだ方も多いと思います。

もちろん、それも悪いことではありません。

自分に向ける言葉を変えることは、無意識へ送る情報を変える第一歩です。

ただ、それでも現実が変わらないとすれば、言葉の奥にある「自分にとっての当たり前」が、まだ変わっていないのかもしれません。

お金のブロックとは「無意識の前提」のこと

お金のブロックは、特別な人だけが持つものではありません。

その正体は、子どもの頃から積み重なってきた、お金にまつわる「無意識の前提」です。

「お金の話をするのは、はしたない」

「お金は、汗水たらして苦労して得るもの」

「たくさん持つと、人に妬まれる」

「自分なんかが、受け取っていいはずがない」

こうした前提は、自分で考えて決めたものとは限りません。

親や家庭、学校、社会、周囲の大人から繰り返し受け取った情報が、いつの間にか自分自身の価値観になっていることがあります。

苫米地英人博士の情報空間やスコトーマの考え方でいえば、私たちは自分の中にある情報を通して現実を見ています。

「お金は苦労しなければ手に入らない」が当たり前なら、楽に受け取れる機会があっても、無意識に避けたり、そもそも可能性として認識できなかったりします。

そして重要なのは、こうした無意識の前提を悪者にしないことです。

その前提は、過去のある時点では、自分がその家庭や社会の中で安心して生きるために必要だったのかもしれません。

それを認めた上で、今の自分には必要がなくなった情報が、無意識の中に残ってしまっている。

無意識もあなたの一部ですから、まずはそこに氣づいてあげることが良いでしょう。

なぜ、アファメーションだけでは外れにくいのか

「私は豊かさを受け取ります」と何度唱えても変わらなかった。

それも不思議ではありません。

頭(顕在意識)では「受け取っていい」と考えていても、実際にお金を受け取ろうとした瞬間に胸がざわつき、身体が緊張するなら、無意識の領域ではまだ「受け取るのは怖い」と感じているからです。

だからといって、アファメーションに意味や効果がないわけではありません。

悪い言葉を繰り返すより、良い言葉を自分へ送り続ける方が良いでしょう。

ただ、表面の言葉と深い意識の情報が大きくずれている場合には、そのズレそのものにも氣づいていく必要があります。

「お金が欲しい」と言いながら、心の奥では「お金持ちは嫌な人だ」と思っている。

「豊かになりたい」と言いながら、「自分だけ豊かになったら家族に申し訳ない」と感じている。

一時的には必要な過程かもしれませんが、この状態はアクセルを踏みながらブレーキも踏んでいるような状態です。

ここで必要なのは、無理に顕在意識のポジティブ情報で押し切ろうとすることではなく、まず今の自分の無意識にどんな前提が入っているのかを知ることです。

お金のブロックを外す4つのステップ

ステップ1|ブロックを「書き出して」見える化する

「お金」と聞いて浮かぶ言葉を、良い悪いと判断せずに紙へ書き出します。

「怖い」「汚い」「足りない」「申し訳ない」「もっと欲しい」。

出てきたものを見れば、自分がお金をどのような情報として捉えているのかが見えてきます。

無意識だったものが意識に上がれば、それは初めて自分で選び直せる情報になります。

ステップ2|その前提の「出どころ」をたどる

次に、

「これは、私の考え?」

と問いかけてみます。

親がいつも「うちはお金がない」と言っていた。

お金持ちを悪く言う人が身近にいた。

「好きなことでお金を稼ぐなんて甘い」と教えられた。

あるいは、成功者やスピリチュアルリーダーの生き方を見て、それを自分にも当てはめようとしていた。

他人の人生から生まれた価値観は、その人にとっては真実でも、自分にとっての真実ではないでしょう。

「これは自分のものではなかった」と氣づくだけでも、前提との距離ができます。

ステップ3|感情や身体の反応を見る

お金を受け取る場面や、値上げする場面、支払いをする場面を想像した時、自分の身体がどう反応するかを感じてみます。

不安、罪悪感、怒り、緊張。

どんなネガティブな反応でも大丈夫です。

それを感じながら「こんな感情を持ってはいけない」と否定する必要はありませんし、今までのあなたを守ろうとしていた反応として氣づいてあげて下さい。

むしろ、

「私はここで怖くなるんだな」

と氣づいてあげるだけで良いのです。

頭の言葉だけでは見えなかった無意識の情報が、感情や身体を通して見えてくることがあります。

ステップ4|新しい前提で小さな現実を体験する

最後は、日常的な現実の中で少しずつ新しい体験を重ねます。

何かを受け取ったら、言い訳せずに「ありがとう」と素直に受け取る。

氣が向いたら、自分が提供した価値に対して、適正だと思う金額を伝える。

必要な支払いなら、嫌々お金を失ったと見るのではなく、受け取ったサービスに喜びや感謝を感じ、自分が支払ったお金が循環して人を喜ばせていくことを想像しながら支払ってみる。

大きなことをする必要はありません。

新しい前提に沿った小さな体験を重ねることで、「こちらの世界も大丈夫だった」という情報が無意識に増えていきます。

お金も豊かさも最初から受け取っている

ここまでの作業で、自分でゆるめられるブロックもたくさんあります。

一方で、頭では原因まで分かっているのに、同じ場面になると身体が固まり、同じ反応を繰り返してしまうこともあります。

それは、意志が弱いからでも、努力が足りないからでもありません。

長い時間をかけて身につけた反応ほど、自分にとって「当たり前の状態」になっているからです。

その場合は、無理に書き換えようとするより、ヒーリングによって深い意識の情報が変わる仕組みのように、まず意識や身体の状態そのものを整えていく方法もあります。

意識状態が変われば、それまで危険だと思っていたことを危険だと感じなくなり、それまで見えなかった選択肢が見えるようになることがあります。

そして、選択が変われば行動が変わり、ご縁が変わり、やがて体験する世界線も変わっていきます。

ただ、お金の問題を何でも「お金のブロック」のせいにする必要もないと私は思っています。

誰でも本当に向き合うべき課題には、すぐには向き合えません。

だからこそ、「お金のブロック」という誰も傷つかない原因を置くことで、一時的に心を守ることもあるのでしょう。

私は、お金のブロックという概念そのものを否定しません。カルマや霊障と呼ばれるものも含め、無意識まで含めた自分の意識が現実に投影されているのですから、それらの影響も確かに存在することでしょう。

ただ、現実的課題は最終的には現実の行動によってのみ解決します。

お金を管理できる人がすでに近くにいるかもしれない。

家族やパートナーから、すでに生活を支えてもらっているかもしれない。

本当の課題は、お金そのものではなく、親や家族との関係や、支えてくれている人に感謝して、素直に受け取れないことなのかもしれません。

お金は愛と感謝のエネルギー循環の一部が現実的に現れた存在であり、無意識領域を含めたあなたの意識の投影です。

現在の日本に生まれただけで、実は飢え死にすることの方が難しいといわれます。

魂の成長として、ワンネスに向かう過程の中での向き合うべき課題として今世があるとすれば、あなた自身がお金を稼ぐことだけが答えではないかもしれません。

「受け取れていない」のではなく、すでに受け取っているものを、エゴによって受け取ったと認識できていないだけなのかもしれません。

お金のブロックを外すというのは、本来の自分には必要のない前提に氣づき、それを少しずつ手放しながら、すでに全てが与えられていたことに感謝し、お金というエネルギーを自分が心地良く受け取れる状態へ戻っていくこと。

私は、その結果として、お金との関係も現実の流れも自然に変わっていくのだと思っています。

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著者|白川愁士(世界線調律所 所長/神社巡拝ヒーラー)
不動産投資家。お金を追い求めた末に、神社参拝が日常となり、結果的に「神社巡拝ヒーラー」となった。現在は三位一体調律(トリニティヒーリング)で心・身体・現実(お金の流れ)を整えている。宅建士・FP保有。 ▶ プロフィール