「楽しい」とお金は、つながっている──ただし“楽しいフリ”では変わらない
「楽しいことをしていると、お金も巡ってくる」
「機嫌よくしている人のところに、いい話が集まる」
スピリチュアルの世界でよく聞く話です。
一方で、「そんな都合のいい話があるか」と感じる人もいるでしょう。
私は、楽しい状態とお金の流れには関係があると思っています。
ただし、「楽しいことだけしていれば、宇宙がお金を運んできてくれる」という話は、少し補足が必要かもしれません。
なぜ「楽しい」と流れが変わるのか
人が心から楽しんでいるとき、身体の力みが抜け、視野が広がり、自然と行動も軽くなります。
焦っている時には見えなかった選択肢に氣づいたり、何氣ない会話から新しいご縁が生まれたり、「ちょっとやってみよう」と思ったことが思いがけない展開につながることもあります。
苫米地英人博士が説明する情報空間やスコトーマの考え方で見れば、私たちは目の前に存在するすべての情報を見ているわけではありません。
その時の自分にとって重要だと無意識が判断したものだけを、現実として認識しています。
「お金がない」「失敗したらどうしよう」という恐れの中にいれば、不足や危険に関する情報が目につきやすくなります。
反対に、安心して楽しんでいる時には、それまでスコトーマに隠れていた人、ご縁、方法、可能性が見えるようになることがあります。
同じ世界にいても、自分の意識状態によって見えるものが変わる。
そして、見えるものが変われば、選択も行動も変わります。
私は、この積み重ねによって体験する現実の流れが変わっていくことを、世界線を選ぶことだと捉えています。
「楽しいフリ」では変わらない
その上で、「楽しければいいんだ」と無理にテンションを上げ、ポジティブな自分を演じれば全てが解決すると思い込んでしまうことには、注意が必要だと思います。
もちろんネガティブで沈んで全く動けないよりは良いのです。
「私は幸せ」「毎日楽しい」と言い聞かせることも、悪い言葉で自己洗脳するよりは良いですし、まずは大切なことです。
ただ、次の段階があります。
現実もその方向に動いていなければ、心と身体にはズレが残ります。
それは本当に周波数が変わったのではなく、緊張の上に明るい言葉を重ねているだけです。
さらに厄介なのは、自分ではなく誰かの価値観を、自分の望みだと思い込んでいる場合です。
「好きなことだけしていればいい」
「嫌なことは全部やめればいい」
「お金のことを考えるのは執着だから、宇宙に任せればいい」
スピリチュアルリーダーや成功者がそう言っていたとしても、他人の話である以上、「一人一宇宙」であり、背景にある人生経験も金銭感覚も自分と乖離があることが普通です。
本当の自分が望まない生き方を、「これが高い周波数の生き方なんだ」と思い込んで続けていったとしても、次第にエネルギー切れを起こしてしまうかもしれません。
本当の「楽しい」は、派手な高揚感ではなく、力みが抜けた安心感の中で、「これ面白そうだな」「やってみたいな」と自然に心が動く状態です。
現実から逃げることは違う
努力は、必ずしも必要ではないと私は思っています。
苦しいことを我慢して頑張り続ければ成功する、という考え方を私はしていません。
でも、それと現実に必要なことから目を逸らすことは別です。
税金の支払い、期限のある手続き、必要な連絡などを「楽しくないから」と放置しても、現実は整いません。
むしろ、そのような必要なことに向き合えないほどエネルギーが落ちているなら、まず自分の状態を整える必要があるでしょう。
目に見えない働きを天とすれば、お金、身体、仕事、家、人間関係といった目の前の現実は地です。
税金の支払いは地に属するかもしれませんが、それを義務として課している国や地方公共団体のような公の存在は集合意識で動いているという観点からは天とも捉えられます。
地が整っていないのに、いくら天とつながろうとしても、それ相応のものにしかつながらないことでしょう。それも必要な体験ということでしょうが……
支払いを済ませ、必要なことを片づけ、目の前の人や暮らしを大切にする。それだけでも心は軽くなり、もっと楽しいことへ意識を向けられるようになります。
支払期限や約束事のような、誰が見ても必要な現実に向き合えないのだとすれば、エネルギー切れかもしれません。
誰かから刷り込まれた洗脳の価値観に従うことに疲れきっていて、本来の自分が望むことから遠ざかっていることを疑い、一度立ち止まった方が良いかもしれません。
もちろん、すぐに完全に現実的なことに向き合って、全てを解決していくことは難しいでしょう。それができる状態なら、最初からやっているでしょうから……
でも、難しい課題に少しでも向き合おうとする自分を褒めてあげてください。
自分の小さな変化の兆しを認めて観測することで、少しずつ変化していき、後で振り返った時に大きく世界線が変わっていたことに氣づくのです。
お金の流れは結果として変わっていく
大切なのは、お金を増やすために無理に楽しくすることではありません。
まず、自分の意識を本来の自分が心地良いと感じる周波数へ整えることです。
意識が整えば、現実の受け取り方が変わります。受け取り方が変われば、選択が変わり、ご縁や行動も変わります。その積み重ねによって、たどる世界線も変わっていきます。
だから、努力そのものが悪いわけでもありませんが、世間一般でいわれている嫌々努力することを継続しても、なかなかうまくいかないかもしれません。
他人から見れば到底真似できない大変な努力に見える行動を、本人は夢中になって続け、氣づいたら大成功していた……という話が成功者の話には多いと思います。
一方で、税金や約束事のような現実から逃げながら、表面だけ楽しくしていても、本来の自分の周波数に戻ったことにはなりません。
やるべきことに向き合わず、後ろめたいと感じているのは自分自身に他なりません。
本来の自分が楽しいと感じる世界線を選んで生きていたら、エネルギー全開で好きなことに打ち込みつつ、必要な向き合うべき課題にも向き合い、結果としてお金にも困らない現実になっていた……
今の私は、そのような周波数の話でお金と成功について考えています。