世界線選択(願望実現と引き寄せ)

掴むより、ゆだねる|執着を手放すと世界線が変わる

願いを叶えたいときほど、人は、未来の結果を先に確定させたくなります。

「こうなってほしい」「こうならないと困る」「この結果だけは失いたくない」

そう思うほど、意識は未来の一点に固定され、今この瞬間から離れていきます。

けれど、世界線が変わるのは、未来を力ずくで掴みにいったときではありません。
今の意識状態が変わったときです。

結果を掴もうとすると、意識は重くなります。
反対に、今の状態を整え、流れにゆだねたとき、不思議と現実のほうが動き始めることがあります。

私自身、何度もそう感じてきました。

この記事では、結果を掴もうとする心と、その奥にある「執着」。
そして、それをゆるめたとき、世界線がどのように変わり始めるのかを見ていきます。

掴もうとしすぎると、意識は欠乏に固定される

願いそのものが悪いわけではありません。
望む未来があることは、自然なことです。

けれど、その願いを強く握りしめた瞬間、意識は「いま」ではなく、「まだ手に入っていない未来」に固定されます。

お金が欲しい。愛されたい。認められたい。この結果がどうしても欲しい。

そう思えば思うほど、今あるものが見えなくなり、意識は欠乏の側へ傾いていきます。

そして、欠乏の状態のまま動くと、選ぶ言葉も、判断も、出会う人も、少しずつ重くなっていきます。
結果として、同じように「足りない」と感じる現実——同じ世界線——を、くり返し選び続けてしまうのです。

いちばん分かりやすいのが、お金です。

「お金が足りない」「これ以上、失いたくない」

そういう不安が強いとき、人はお金を強く掴みにいきます。

通帳を何度も見ては落ち込み、少しでも損したくないと身構え、出ていくお金を惜しむ。
あるいは焦って、うまい儲け話に飛びついてしまう。

ところが、そうやって力むほど、なぜかお金の流れは滞っていきます。

それは、「足りない」という欠乏の意識のまま動いているからです。
欠乏の意識は、低く重い周波数です。
そしてその重い状態は、同じように「足りない」と感じる現実——同じ世界線——を、くり返し連れてきます。

恋愛でも、同じことが起きます。

「この人しかいない」と思いつめて、何度も連絡する。
相手の反応が少し遅いだけで、不安になって追いかける。
すると、相手はその重さを感じて、かえって離れていく。

逆に、執着をゆるめた途端、向こうから連絡が来ることもあります。

強く握りしめるとき、その奥にはいつも、
「失うのが怖い」
という不安があります。

不安や焦りは、重い周波数です。
そして、その状態のまま力むほど、流れは止まっていきます。

執着は、意識を重くする

なぜ、掴むほど逃げていくのか。

お釈迦さまは、人の苦しみの根っこにあるものとして「執着」を説きました。
あれが欲しい。
これを失いたくない。
この人に離れてほしくない。
この結果だけは手放したくない。

その握りしめる心そのものが、自分を縛り、苦しめてしまうということです。

「欲しい」も、「失いたくない」も、同じ執着です。
掴みにいくのも、しがみつくのも、手に力が入っているという点では変わりません。

執着が強いとき、私たちの意識は重くなります。

お金のことが頭から離れない。
夜になっても、同じことをぐるぐる考えてしまう。
残高や、ちょっとした損得に、いちいち心が揺れる。

あの状態です。

前の記事「振り子の法則」でも触れたように、強く掴むほど、反動も大きくなります。
執着は、周波数を重くし、現実の揺れを大きくしてしまうのです。

逆に、執着をゆるめると、意識は少しずつ軽いほうへ戻っていきます。

ゆだねる、とは

執着を手放すというのは、あきらめることではありません。
何もしないで、ただ待つことでもありません。

自分にできることは、ていねいに尽くす。
そのうえで、結果がどう転ぶかは、握らずに待つ。

「人事を尽くして天命を待つ」とは、ちょうどこのことだと思います。

お金で言えば、やるべき仕事をていねいにする。
必要な準備をする。
支払うべきものは、氣持ちよく支払う。

そのうえで、入金や結果を何度も確認したくなる手を、そっと止める。
出ていくお金を怖がるのではなく、「ありがとう」と送り出す。

それだけでも、握りしめていた意識は、少しずつゆるんでいきます。

このシリーズで何度も出てくる線引きも、結局は同じです。

状態は選ぶ。結果はゆだねる。

自分で選べるのは、どの周波数に身を置くかという、今の意識の状態です。
そこから先の結果は、流れにゆだねます。

手放すと、世界線が変わる

掴んでいる手では、何も受け取れません。
手を開いてはじめて、流れは入ってきます。

焦ってお金を掴みにいくほど、意識は重くなり、同じ「足りない」現実をくり返します。
けれど、執着をゆるめて意識が整うと、周波数は軽くなっていきます。

すると、判断が落ち着く。
出会う人が変わる。
入ってくる話が変わる。
お金の流れも、自然とゆるみはじめる。

自分では思いつかなかった流れ——別の世界線——が、向こうからやってくることもあります。

私たちの時間は、有限です。
だからこそ、限りある力を「結果を掴むこと」に使い果たすより、
「自分の意識を心地よく整えること」に使いたい。

すべてを握りしめなくて、いい。

掴むより、ゆだねる。
結果を力ずくで動かそうとするより、まず、自分の周波数を整える。

執着をゆるめ、整った状態でいる人のところへ、
いちばん心地よい世界線は、静かに巡ってくるのだと思います。

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著者|白川愁士(世界線調律所 所長/神社巡拝ヒーラー)
不動産投資家。お金を追い求めた末に、神社参拝が日常となり、結果的に「神社巡拝ヒーラー」となった。現在は三位一体調律(トリニティヒーリング)で心・身体・現実(お金の流れ)を整えている。宅建士・FP保有。 ▶ プロフィール