ヒーリングでは何が起きるのか|同調と深い意識の情報が変わる仕組み
ヒーリングで書き換えているものは、現実そのものではなく、現実を受け取っている意識の情報です。
私たちは、現実そのものをそのまま見ているようで、実際には、記憶、思い込み、身体反応、無意識の前提を通して現実を見ています。
だから、内側の情報が変わると、反応が変わる。
反応が変わると、選択が変わる。
選択が変わると、たどる現実の流れも変わっていく。
これがヒーリングの効果です。
今回は、ヒーリングでは何が起きるのかを、現場視点でお伝えします。
ヒーリングは、相手を一方的に変えるものではない
まず最初に、はっきりさせておきたいことがあります。
ヒーリングは、施術者がクライアントを一方的に変えるものではありません。
「こちらが力を送る」
「相手の状態を強制的に変える」
「本人の意思とは関係なく、現実を書き換える」
ヒーリングとは「不思議な力で相手を変えるもの」というヒーラーや施術家の方もいらっしゃるでしょう。
私は、それを否定したいわけではありません。
ただし、私はヒーリングをそのようなものだとは考えていません。
人には、それぞれの意識状態があります。
それぞれの記憶があり、身体の反応があり、守ってきたものがあります。
外から見れば不要に見える不安や緊張であっても、本人の深い層では、何かを守るために必要だったのかもしれません。
だから、それを力ずくで壊すことは、ヒーリングではないと思いますし、そう簡単に壊せないとも思っています。
本当の意味で変化が起きるとき、そこには必ず、本人の深いところでの氣づきや納得があります。
頭で「変わりたい」と思っているだけではなく、もっと奥にある意識が、少しだけ開く。
そのとき、古い固定観念がほどけたり、新しい受け取り方が生まれたりします。
ヒーリングとは、ご本人にその変化が起きやすい場を整えるものです。
相手をコントロールするのではなく、その人が本来の調和を思い出すための場を整える。
私は、ヒーリングをそのように捉えています。
安心すると、心は少し開く
人は、安心していないとき、変わることが難しくなります。
緊張しているとき。
警戒しているとき。
責められているように感じているとき。
どうせわかってもらえないと思っているとき。
こういう状態では、どれだけ良い言葉を聞いても、深いところまでは届きにくいものです。
心が閉じているというより、まず身体が反応しています。
呼吸が浅くなる。
肩に力が入る。
胸が固くなる。
お腹に緊張が入る。
こうした状態では、意識は守りに入ります。
守りに入っている意識に対して、無理に変化を起こそうとしても、さらに抵抗が強くなるだけです。
だから、ヒーリングでは、まず安心が大切になります。
安心とは、「何も問題がない」という意味ではありません。
今の自分の状態を、否定されずに置いておけること。
変わらなければいけないと急かされないこと。
弱さや不安を、隠さなくてもよいこと。
そのような場にいると、心は少しずつ開いていきます。
そして、開いたところに、言葉より深い情報が届くのです。
同調とは、意識状態を合わせること
ヒーリングでは、「同調」という感覚がとても大切です。
ただし、同調という言葉も、少し誤解されやすいかもしれません。
同調とは、相手の感情に巻き込まれることでもありません。
相手の問題を自分が背負うことでもありませんし、相手を自分の思い通りの方向へ誘導することでもありません。
私が考える同調とは、もっと静かなものです。
相手の存在を、そのまま尊重する。
こちらのエゴをできるだけ静める。
相手の奥にある本来の調和に、こちらの意識を合わせる。
そのような感覚です。
具体的な例を出せば、誰かが深く落ち込んでいるとき、こちらまで一緒に沈み込むことが同調ではありません。
かといって、「大丈夫、大丈夫」と明るさで上書きすることでもありません。
相手の状態を否定せず、けれど、その人の奥にある静かな光を忘れない。
その場所に、こちらの意識を置き、良くなっていく未来を観測する。
すると、相手も少しずつ、自分の奥にある静かな場所を思い出しやすくなります。
これが、ヒーリングにおける同調に近いのではないかと思っています。
人は一人一宇宙でありながら、深い層ではつながっている
私は、人はそれぞれ、一人一宇宙を生きていると捉えています。
同じ出来事を体験しているように見えても、見えている現実は一人ひとり違います。
同じ言葉を聞いても、愛として受け取る人もいれば、攻撃として受け取る人もいます。
同じ神社に参拝しても、何も感じない人もいれば、深く整う人もいます。
それは、人それぞれの意識状態、記憶、身体反応、意味づけを通して現実を見ているからです。
けれど、一人一宇宙だからといって、人が完全に孤立しているわけではありません。
私の感覚では、人はもっと深い層でつながっています。
家族や親しい人といると、言葉にしていないのに状態が伝わることがあります。
場の空氣が重いと、自分まで重くなることがあります。
逆に、整っている人のそばにいると、自然と呼吸が深くなることもあります。
これは、特別な能力の話だけではありません。
人は互いに影響し合っています。
言葉だけではなく、表情、呼吸、姿勢、声の響き、間合い、そして意識状態を通して、常に響き合っています。
ヒーリングでは、この深い層の響き合いを大切にします。
一人ひとりが別々の宇宙を生きている。
けれど、深いところではつながっている。
だから、施術者の意識状態も、クライアントの安心に関わります。
そして、クライアント自身が整っていくと、その人の家族や仕事、人間関係の流れにも、静かに影響していくことがあります。
深い意識の情報が動くとき
ヒーリングの時間に何が起きているのか。
これは、すべてを言葉で説明できるものではありませんが、私の感覚では、ヒーリングとは、深い意識の情報が動きやすくなる時間です。
普段の私たちは、顕在意識で考えています。
何が正しいか。
どうすれば得か。
どう見られるか。
失敗しないためにはどうするか。
もちろん、日常生活ではそれが大切な場面も多いことでしょう。
けれど、顕在意識だけで考えていると、意識が重くなります。
自分を守ろうとする。
正解を探そうとする。
過去の経験から判断しようとする。
その状態では、深い意識の情報は動きにくいのです。
ヒーリングでは、施術者とクライアントの間に安心と同調の場が生まれることで、顕在意識の力みが少しゆるみます。
すると、普段は奥に沈んでいた感覚が浮かび上がることがあります。
理由はわからないけれど涙が出る。
胸の奥がゆるむ。
身体があたたかく感じる。
長く抱えていた不安に、少し距離が生まれる。
なぜか、「もう大丈夫かもしれない」と感じる。
こうした変化は、外から見ると小さなものかもしれません。
けれど、本人の内側では、大きな情報の変化が起きていることがあります。
それは、頭で自分を説得する変化ではありません。
もっと深いところで、現実の受け取り方が変わるのです。
ヒーリングを受けた後の体感
では、実際にヒーリングを受けると、どのような体感があるのでしょうか。
これは、人によってかなり違います。
身体がじんわり温かくなる人もいます。
深くリラックスして、そのまま眠ってしまう人もいます。
理由はわからないけれど、涙が出る人もいます。
頭の中が静かになる人もいます。
終わった後、視界が明るく感じられる人もいます。
また、受けた後に強い眠氣やだるさが出ることもあります。
それは、身体や意識が調整モードに入った反応として現れることがあります。
神社参拝の後に眠くなることがありますが、私の感覚では、それと近い現象として捉えています。
ただし、ここで大切なことがあります。
体感の派手さと、ヒーリングの深さは、必ずしも比例しません。
光が見えたから効いている。
何も感じなかったから効いていない。
そう単純に判断できるものではありません。
むしろ、本当に大切な変化は、セッション中よりも、その後の日常に静かに現れることが多いです。
氣づけば、あれほど悩んでいたことを、数日思い出していなかった。
苦手だった人と話しても、以前ほど消耗しなくなっていた。
夜、少し眠りやすくなっていた。
先延ばしにしていたことに、ふと手をつけていた。
なぜか、いつもより自然に受け取れるようになっていた。
こうした変化は、劇的ではないかもしれません。
けれど、この小さな変化が、大きな変化のきっかけだったと、後から氣づく方も多いです。
大きく現実の流れが変わるときは、案外このように静かなものです。
だから、ヒーリングを受けるときは、何かを感じようと頑張らなくて大丈夫です。
感じてもいい。
感じなくてもいい。
眠くなったら、眠ってしまってもいい。
大切なのは、セッション中に何が起きたかではありません。
ヒーリングは、世界線を選び直すためのきっかけ
痛いところに、自然と手を当てる。
不安な人の背中に、そっと手を添える。
大切な人を思って、静かに祈る。
それだけで、少し落ち着くことがあります。
これは、特別な理論を知らなくても、誰もがどこかで知っている感覚だと思います。
ヒーリングも、本質的にはそれと同じです。
落ち着いた意識状態なら、現実的な選択が変わるのです。
誰かの人生を、代わりに変えてあげることはできません。
施術者は、誰かの人生の正解を与えることもできません。
また、本人の意思を超えて、無理やり現実を書き換えることができるものでもありません。
ヒーリングは、あくまでもきっかけです。
緊張や不安で固まっていた意識が、少しゆるむ。
いつもと同じ反応を選びそうになっていた自分に、少し余白が生まれる。
その余白の中で、今までとは違う受け取り方や、違う選択肢に氣づけるようになる。
同じ出来事でも、少し違う意味に見える。
同じ相手の言葉でも、前ほど傷つかなくなる。
同じ未来を思い浮かべても、不安だけではなく、可能性も見えるようになる。
その小さな変化が、次の選択を変えていきます。
そして、選択が変われば、たどる世界線も変わっていきます。
だから私は、ヒーリングを調律だと捉えています。
相手を変えるのではなく、その人が本来の自分に戻り、自分の世界線を選び直すためのサポート。
私たちが行っているヒーリングを言語化すると、そういうことです。
意識を整えるための三位一体調律(トリニティヒーリング)について詳しく見る →
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著者|白川愁士(世界線調律所 所長/神社巡拝ヒーラー)
不動産投資家。お金を追い求めた末に、神社参拝が日常となり、結果的に「神社巡拝ヒーラー」となった。現在は三位一体調律(トリニティヒーリング)で心・身体・現実(お金の流れ)を整えている。宅建士・FP保有。 ▶ プロフィール