おまけ:レイラインを座標でAIに検証させてみた
(記事作成から気づいた事と言い訳)
この記事は『レイライン|神社と聖地を結ぶ不思議な直線』のおまけです。
記事を書くにあたり、日本のレイラインとして知られている線を実際の座標に落とし、その周辺にどんな神社や聖地があるのかを調べてみました。
この記事は、「正しいレイライン」かどうかを検証するためのものではありません。
チャッピーはこの記事のチェックを手伝ってくれながら、いちいち「これが正解」とか「こちらの方が正確」のような指摘をしてくれましたが(笑)、私自身はそういう意図はありません。
ただ、そのやり取りの中で、私自身も興味深く感じたこともありました。
Google Maps上の座標をAIはいとも簡単に検証してくれるので、一般的にレイライン上の神社として有名ではない神社が浮かび上がってくることも度々ありました。
ここでは、本記事を書く中で気づいたことを綴ってみたいと思います。
検証の言い訳
有名レイラインの聖地を座標で検証しようとすると、意外と「ズレて」います。
ただ、日本列島や太陽の運行上の話として捉えれば、数キロであっても誤差の範疇ともいえるのだということに気づきます。
また、厳密にいえば「一直線」をどう捉えるかという話があります。
この一直線が細ければ「ズレて」いるという話になります。
レイラインを幅のない数学的な一本線として見るのではなく、日本列島という大きなスケールの中で、ある程度の幅を持った帯として見ざるを得ないのです。
そもそも「元宮」という言葉がある通り、神社によっては遷座したことで現在地が創建時と異なることもあります。また、神社の敷地は広大なこともしばしばありますので、一直線を厳密にしようとすればするほど、成立が難しいのです。
ただ、この数kmの幅を大きくしてしまえば、周辺の小さい神社の全てがレイライン上の神社ということになりますが、レイラインを意識した神社もあれば、そうでない神社もあることでしょう。
そうした事情を踏まえて、一宮・二宮・三宮、名神大社、式内社、旧官国幣社、旧府県社など、歴史的な位置づけを持つ神社を優先して拾っています。
ただし、基準線から1km以内に入る神社については、社格にかかわらず興味深いものは掲載しています。
また、すべてのレイラインを同じ方法で検証できるわけでもありません。
以下、チャッピーによると……(笑)
二地点を結ぶレイラインについては、緯度経度をメルカトル投影上の平面座標に変換し、二地点を直線で結んだうえで、緯度による縮尺の違いを補正しながら、各地点からその直線までの最短距離を概算しています。
一方、「陽の道しるべ」や夏至・立春・立冬など太陽の方位を基準とするラインについては、基準地点での太陽の方位を初期方向として地球表面上に延ばした線を基準に、各地点との距離を概算しています。
鹿島神宮―高千穂系のラインについても、太陽の運行と関係するものは、単純に平面地図上で二地点を結ぶだけでなく、日の出・日の入りの方向を基準にしています。
座標については、神社は原則として本殿または境内を代表する地点、山岳信仰では山頂や奥宮など、その信仰を代表すると考えられる地点を使用しています。
また、そもそも地球は平面ではありません。
二地点をメルカトル投影上の平面座標で直線として結んだ場合と、地球を球体として大円で結んだ場合、さらにWGS84楕円体上の測地線として計算した場合とでは、結果が変わります。
例えば寒川神社の場合、玉前神社と出雲大社を結ぶ基準線からの距離は、今回のメルカトル投影を用いた平面近似では100m以内ですが、WGS84楕円体上で玉前神社と出雲大社を結ぶ測地線からの距離を計算すると約3kmになります。
このように、どのような地球モデルと計算方法を採用するかによっても、「一直線」の数字は変わりますし、これらを厳密に氣にされる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、ここでの内容は素人がAIとの対話で検証した中での話であり、学問的な記事ではありませんし、私独自の説を主張したいわけでもありませんので、その辺りはご容赦頂きたいと思います。
このような背景を踏まえた上で、ここでは下記のように整理しました。
数百kmから1000km近く日本列島を横断するレイラインを対象としているため、ここでは5km以内を十分に強い一致として扱っています。
一致度の目安
基準:レイラインの起点・中心として使用する地点 ◎:基準線から1km以内 ○:基準線から1km超~5km以内 △:基準線から5km超~10km以内 参考:10km超
なお、この判定はあくまでも各レイラインの基準線からの距離を表すもので、神社や聖地そのものの重要性を表すものではありません。
春分・秋分の御来光の道
まず、玉前神社公式が示す「玉前神社―出雲大社」を見る
玉前神社では、春分・秋分の日の出について、玉前神社から寒川神社、富士山山頂、七面山、竹生島、元伊勢・皇大神社、大山の大神山神社を経て出雲大社へ続く線を「御来光の道=レイライン」としています。
そこで、まずは玉前神社と出雲大社の実座標を結び、途中の神社や聖地がその線からどの程度離れているのかを見ます。
| 神社・聖地 | 所在地 | 基準線との差 | 社格・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 玉前神社 | 千葉県 | 基準 0km | 上総国一之宮・名神大社 |
| 八劔八幡神社 | 千葉県 | ◎ 約0.4km | 木更津総鎮守 |
| 寒川神社 | 神奈川県 | ◎ 約0.04km | 相模国一之宮・名神大社 |
| 久須志神社 | 富士山頂 | ○ 約1.8km | 富士山本宮浅間大社奥宮末社 |
| 富士山本宮浅間大社奥宮 | 富士山頂 | ○ 約2.4km | 駿河国一之宮である浅間大社の奥宮 |
| 七面山 | 山梨県 | ○ 約1.5km | 山岳信仰の霊山 |
| 南宮大社 | 岐阜県 | ○ 約3.1km | 美濃国一之宮・名神大社・旧国幣大社 |
| 伊富岐神社 | 岐阜県 | ○ 約1.3km | 式内社 |
| 都久夫須麻神社 | 滋賀県 | ○ 約3.4km | 式内社・竹生島 |
| 元伊勢内宮皇大神社 | 京都府 | ○ 約4.1km | 元伊勢伝承地 |
| 大神山神社本社 | 鳥取県 | ○ 約2.1km | 伯耆国二宮・式内社 |
| 大神山神社奥宮 | 鳥取県 | ○ 約1.1km | 大山信仰の中心 |
| 出雲大社 | 島根県 | 基準 0km | 出雲国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
| 日御碕神社 | 島根県 | ○ 約3.1km | 式内社 |
玉前神社―出雲大社を基準にすると、寒川神社も八劔八幡神社も1km以内です。さらに、久須志神社、七面山、伊富岐神社、大神山神社奥宮なども数km以内の帯に入ってきます。
八劔八幡神社の兼務社として、2kmほどの場所に、日本武尊の妃である弟橘媛を祀り、その袖が流れ着いたとの伝承が残る、吾妻神社もあります。
釣ヶ崎の鳥居を起点にするとどうなるか
実は、玉前神社には、6kmほど離れた場所に元宮とされる神洗神社があり、そのさらに海側には釣ヶ崎の鳥居があります。
一宮町によれば、釣ヶ崎には玉前神社の鳥居が立ち、玉前神社の御祭神・玉依姫命が上陸した場所と伝えられています。また、現在でも玉前神社をはじめとした上総十二社祭りでは周辺の神社の神輿がこの海岸に集まる祭典場となっています。
春分の日、秋分の日には、この釣ヶ崎の鳥居越しに太平洋から昇る朝日を望むことができ、まさに御来光を拝むことができるそうです。
そう考えると、釣ヶ崎の鳥居こそが古来の御来光の道の起点であるとも考えられます。
また、本記事でも書いたとおり、出雲で日没を象徴するのは日御碕神社です。
そこで、玉前神社公式が示す玉前神社―出雲大社を基本に置いたうえで、東端を釣ヶ崎の鳥居に変え、西端を日御碕神社まで延ばした場合も比較してみます。
| 神社・聖地 | 玉前神社―出雲大社 | 玉前神社―日御碕神社 | 釣ヶ崎の鳥居―出雲大社 | 釣ヶ崎の鳥居―日御碕神社 |
|---|---|---|---|---|
| 玉前神社 | 基準 0km | 基準 0km | ○ 約4.4km | ○ 約4.4km |
| 八劔八幡神社 | ◎ 約0.4km | ◎ 約0.2km | ○ 約4.6km | ○ 約4.4km |
| 寒川神社 | ◎ 約0.04km | ◎ 約0.4km | ○ 約3.8km | ○ 約3.4km |
| 久須志神社 | ○ 約1.8km | ○ 約2.4km | ○ 約1.7km | ○ 約1.1km |
| 富士山本宮浅間大社奥宮 | ○ 約2.4km | ○ 約3.1km | ○ 約1.1km | ◎ 約0.4km |
| 七面山 | ○ 約1.5km | ○ 約2.3km | ○ 約1.8km | ◎ 約1.0km |
| 南宮大社 | ○ 約3.1km | ○ 約4.7km | ◎ 約0.9km | ○ 約2.4km |
| 伊富岐神社 | ○ 約1.3km | ○ 約2.9km | ◎ 約0.9km | ◎ 約0.7km |
| 都久夫須麻神社 | ○ 約3.4km | ○ 約1.7km | △ 約5.4km | ○ 約3.7km |
| 元伊勢内宮皇大神社 | ○ 約4.1km | ○ 約2.0km | △ 約5.5km | ○ 約3.4km |
| 大神山神社本社 | ○ 約2.1km | ◎ 約0.7km | ○ 約2.5km | ◎ 約0.2km |
| 大神山神社奥宮 | ○ 約1.1km | ○ 約3.8km | ◎ 約0.6km | ○ 約3.3km |
| 出雲大社 | 基準 0km | ○ 約3.1km | 基準 0km | ○ 約3.0km |
| 日御碕神社 | ○ 約3.1km | 基準 0km | ○ 約3.1km | 基準 0km |
比較すると、どれか一つの線だけがすべての地点に最も近くなるということではありませんでした。
それゆえに、御来光の道は帯として捉えることが自然であると思える結果となりました。
とはいえ、太陽の運行と一致する日本列島を横断するこの5km圏内の帯の中に重要な神社や霊山が並ぶということ自体が驚きです。
玉前神社と同じ緯度、北緯35度23分でも見てみる
御来光の道は、北緯35度23分のラインとして紹介されることもあります。一方、玉前神社そのものの実緯度は北緯35度23分ちょうどではありません。
そこで、玉前神社の実緯度をそのまま西へ延ばした場合と、北緯35度23分を基準にした場合も比較してみます。
| 神社・聖地 | 玉前神社の実緯度との差 | 北緯35度23分との差 |
|---|---|---|
| 玉前神社 | 基準 0km | ◎ 約0.8km |
| 八劔八幡神社 | ◎ 約0.5km | ◎ 約0.2km |
| 寒川神社 | ◎ 約0.3km | ◎ 約0.5km |
| 久須志神社 | ○ 約1.2km | ○ 約2.0km |
| 富士山本宮浅間大社奥宮 | ○ 約1.8km | ○ 約2.6km |
| 七面山 | ◎ 約0.8km | ○ 約1.6km |
| 南宮大社 | ○ 約1.7km | ○ 約2.5km |
| 伊富岐神社 | ◎ 約0.08km | ◎ 約0.7km |
| 都久夫須麻神社 | ○ 約4.9km | ○ 約4.1km |
| 元伊勢内宮皇大神社 | △ 約5.9km | △ 約5.2km |
| 大神山神社本社 | ○ 約4.6km | ○ 約3.8km |
| 大神山神社奥宮 | ○ 約1.4km | ◎ 約0.6km |
| 出雲大社 | ○ 約2.8km | ○ 約2.0km |
| 日御碕神社 | △ 約5.9km | △ 約5.1km |
ここでは伊富岐神社や大神山神社の奥宮が至近距離になって目を引きますが、遠くなる神社も出てきます。
基準を変えると見え方も変わりますが、太陽の運行としては誤差ともいえます。
このように見ていくと、緯度に焦点を当てることも一つの解釈ではありますが、おおらかに見ていった方がレイラインという現象を楽しく捉えられるようにも思います。
太陽の道
北緯34度32分
「太陽の道」も、御来光の道と同じように、春分・秋分の日の太陽の運行と関係するレイラインですが、御来光の道のように二地点を結んだ線上の話ではなく、まさに緯度のレイラインともいえます。
北緯34度32分という緯度そのものを基準として、その南北にどのような神社や聖地が並んでいるのかを見ます。
| 神社・聖地 | 所在地 | 基準線との差 | 社格・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 神島 | 三重県 | ○ 約1.5km | 伊勢湾の島 |
| 斎宮跡 | 三重県 | ◎ 約0.6km | 古代の斎宮跡 |
| 室生龍穴神社 | 奈良県 | ◎ 約0.2km | 式内社 |
| 室生寺 | 奈良県 | ◎ 約0.5km | 真言宗室生寺派大本山 |
| 長谷寺 | 奈良県 | ◎ 約0.5km | 真言宗豊山派総本山 |
| 檜原神社 | 奈良県 | ◎ 約0.6km | 大神神社摂社・元伊勢伝承地 |
| 大神神社 | 奈良県 | ◎ 約0.5km | 大和国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
| 箸墓古墳 | 奈良県 | ◎ 約0.7km | 前方後円墳 |
| 葛木二上神社 | 奈良県 | ◎ 約0.9km | 式内社 |
| 菅生神社 | 大阪府 | ◎ 約0.7km | 式内社 |
| 大鳥大社 | 大阪府 | ◎ 約0.4km | 和泉国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
| 等乃伎神社 | 大阪府 | ○ 約1.4km | 式内社 |
| 伊勢久留麻神社 | 兵庫県 | ○ 約1.1km | 式内社 |
| 舟木石上神社 | 兵庫県 | ◎ 約0.9km | 磐座信仰の古社 |
こうして座標に落としてみると、北緯34度32分という一本の緯線の周辺に、神社だけでなく、斎宮跡、寺院、古墳、磐座信仰の地まで並んでいることが分かります。
特に奈良周辺では、室生龍穴神社、室生寺、長谷寺、檜原神社、大神神社、箸墓古墳と、古代信仰や祭祀に関わる場所が次々と現れるのです。
伊弉諾神宮の「陽の道しるべ」
「陽の道しるべ」は、伊弉諾神宮を中心とした太陽の運行図です。
ここでは伊弉諾神宮を基準として、春分・秋分、夏至、冬至に太陽が昇り、沈む方向をそれぞれ見ていきます。
春分・秋分
春分・秋分は太陽が概ね真東から昇り、真西へ沈むため、伊弉諾神宮を通る東西軸として見ることができます。
| 方向 | 神社・聖地 | 基準線との差 | 社格・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 日の出側 | 皇大神宮 | ◎ 約0.6km | 伊勢の神宮・内宮 |
| 日の出側 | 藤原宮跡 | ○ 約4.7km | 藤原京の中心 |
| 中心 | 伊弉諾神宮 | 基準 0km | 淡路国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
| 日の入り側 | 海神神社 | ◎ 約0.4km | 対馬国一之宮・名神大社(論社) |
この東西軸では、伊弉諾神宮から東にある皇大神宮、西にある対馬の海神神社が、ともに基準線から1km以内に入ります。
皇大神宮と海神神社の間は約680kmあります。
これほど離れた場所にある二つの神社が、伊弉諾神宮を中心とする春分・秋分の東西軸の近くに現れるというのは、座標に落としてみて初めて実感できるところです。
夏至
夏至には伊弉諾神宮から見て、北東の諏訪方面から太陽が昇り、北西の出雲方面へ沈む配置になります。
| 方向 | 神社・聖地 | 基準線との差 | 社格・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 日の出側 | 諏訪大社上社前宮 | △ 約7.0km | 信濃国一之宮・名神大社 |
| 中心 | 伊弉諾神宮 | 基準 0km | 淡路国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
| 日の入り側 | 出雲大社 | ○ 約3.1km | 出雲国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
| 日の入り側 | 日御碕神社 | ○ 約3.4km | 式内社 |
「陽の道しるべ」では諏訪大社とされていますが、諏訪四社を座標で比較すると、今回の夏至の日の出方向に最も近かったのは上社前宮でした。
上社本宮は約8.3km、上社前宮は約7.0kmです。
一方、日の入り側では、出雲大社が約3.1km、そのさらに西の日御碕神社も約3.4kmとなります。
「諏訪」「伊弉諾神宮」「出雲」という大きな配置を、具体的な社殿の座標まで落としていくと、その中でもどの地点が基準線に近いのかが見えてきます。
冬至
冬至には伊弉諾神宮から見て南東の熊野方面から太陽が昇り、南西の高千穂方面へ沈む配置になります。
| 方向 | 神社・聖地 | 基準線との差 | 社格・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 日の出側 | 花窟神社 | ○ 約1.4km | 伊弉冉尊の御陵伝承地 |
| 日の出側 | 熊野那智大社 | 参考 約31km | 熊野三山 |
| 中心 | 伊弉諾神宮 | 基準 0km | 淡路国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
| 日の入り側 | 天岩戸神社西本宮 | △ 約7.4km | 天岩戸を御神体として拝する神社 |
| 日の入り側 | 高千穂神社 | △ 約7.8km | 高千穂郷を代表する古社 |
ここは座標に落としたことで、とても面白い結果になりました。
「陽の道しるべ」では冬至の日の出方向として熊野那智大社が示されていますが、今回の方位線から見ると30km以上離れます。
一方、その線から約1.4kmのところに現れるのが花窟神社です。
花窟神社は伊弉冉尊の御陵とも伝えられる古い祭祀地です。
「熊野」という地域単位ではなく、個々の神社を実座標まで落としてみたことで、一般的な紹介ではほとんど意識されない花窟神社が浮かび上がってきました。
こういうところが、今回座標を一つずつ調べていて最も面白く感じた部分です。
鹿島神宮と高千穂を結ぶ二つのライン
鹿島神宮と高千穂方面を結ぶラインについては、これまでのように単純な東西軸だけではなく、季節による太陽の方向も関係してきます。
ここでは、夏至の日出ラインと、立春・立冬の日没ラインをそれぞれ見ます。
夏至の日出ライン
このラインは鹿島神宮と高千穂峰を単純に地図上で結ぶのではなく、高千穂峰から見た夏至の日出方向を基準にしています。
| 神社・聖地 | 所在地 | 基準線との差 | 社格・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 高千穂峰 | 宮崎県・鹿児島県境 | 基準 0km | 天孫降臨伝承地 |
| 猿田彦神社 | 三重県 | ◎ 約0.04km | 猿田彦大神を祀る神社 |
| 皇大神宮 | 三重県 | ○ 約1.5km | 伊勢の神宮・内宮 |
| 富士山本宮浅間大社 | 静岡県 | ◎ 約0.6km | 駿河国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
| 富士山頂 | 山梨県・静岡県 | △ 約9.7km | 日本最高峰 |
| 皇居 | 東京都 | ○ 約3.3km | 皇居 |
| 鹿島神宮 | 茨城県 | ◎ 約0.6km | 常陸国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
ここで特に目を引くのが猿田彦神社です。
今回の検証での基準線との差は0.1kmを切ります。
また、富士山では、山頂そのものは約9.7km離れる一方、富士山本宮浅間大社は約0.6kmとなります。
「富士山」という一つの聖地を見ても、山頂を基準にするのか、その信仰を担ってきた神社を基準にするのかによって数字は大きく変わります。
単純な平面直線と、実際の太陽の方向を基準にした場合とでも、同じ「レイライン」の見え方は変わります。
そして、そうした違いを含めて見ていくと、高千穂峰から伊勢、富士、皇居、鹿島神宮へと、日本列島を横断する大きな配置が見えてきます。
立春・立冬の日没ライン
鹿島神宮から西へ伸びる、もう一つの軸です。
| 神社・聖地 | 所在地 | 基準線との差 | 社格・位置づけ |
|---|---|---|---|
| 鹿島神宮 | 茨城県 | 基準 0km | 常陸国一之宮・名神大社・旧官幣大社 |
| 皇居 | 東京都 | ○ 約1.7km | 皇居 |
| 富士山 | 山梨県・静岡県 | ○ 約2.0km | 日本最高峰 |
| 高千穂神社 | 宮崎県 | ◎ 約0.4km | 高千穂郷を代表する古社 |
| 天岩戸神社西本宮 | 宮崎県 | ○ 約1.3km | 天岩戸を御神体として拝する神社 |
こちらでは、鹿島神宮から皇居、富士山を通り、高千穂神社、天岩戸神社へと続きます。
その中でも高千穂神社は基準線から約0.4km、天岩戸神社西本宮も約1.3kmです。
鹿島神宮から高千穂までは、日本列島をほぼ横断する距離があります。
それでも鹿島神宮、皇居、富士山、高千穂神社、天岩戸神社が数km幅の帯の中に入ってくるというのは、地図を眺めているだけではなかなか分からないところです。
座標とAIから見えてくるもの
前述した通り、Google Mapsの座標とAIを使うと、聖地や霊山の配置と太陽の運行について、いとも簡単に検証ができてしまいます。
有名レイラインについて、「このライン付近の聖地は他にない?」とAIに問いかけるだけで、今まで語られてなかった神社を発見することもできます。
御来光の道では、伊富岐神社が玉前神社とほぼ同緯度に現れました。
伊弉諾神宮から見た冬至の方向では、熊野那智大社よりもはるかに基準線に近い場所に花窟神社がありました。
高千穂峰から夏至の日出方向を見ると、猿田彦神社は基準線からわずか数十mという位置に現れました。
逆に、熊野那智大社のように、一般的にはレイライン上にあるとされていても、実際に座標に落としてみると意外と離れている場所もありました。
AIのおかげで、このようなレイラインを検証したり、新たなレイライン上の聖地を誰でも簡単に発見できる時代になりました。
おそらく、これからさらに多くのレイラインが発見されていくのだと思います。
今後、AIによって、レイラインという不思議な現象が、より多くの人の意識に上り、さまざまな角度から色々な事実が浮かび上がっていくことを、私は密かに期待しています。
2026年9月吉日 白川愁士
※繰り返しになりますが、ここでの内容は素人がAIとのレイラインについての対話の中で、AIに座標を検証させたら出てきた事実をまとめた話であり、学問的な記事ではありませんし、私独自の説を主張したいわけでもありませんので、おおらかなお気持ちで読んで頂けたら幸いです。
著者|白川愁士(世界線調律所 所長/神社巡拝ヒーラー)
不動産投資家。お金を追い求めた末に、神社参拝が日常となり、結果的に「神社巡拝ヒーラー」となった。現在は三位一体調律(トリニティヒーリング)で心・身体・現実(お金の流れ)を整えている。宅建士・FP保有。 ▶ プロフィール