神社参拝とスピリチュアル

とほかみえみためとは|宇宙最強の言霊と情報空間

「とほかみえみため」。

最強の言霊。 唱えると奇跡が起きる。 天皇陛下も唱えているといわれる。 ご先祖さまや神さまとつながる言葉。

現在では、そんな話とともに知られている八音です。

その一方で、この言葉の本来の意味は、一つに定まっていません。

神社本庁では、「吐普加美依身多女(とおかみえみため)」は古くは占いに関係して使われ、後に神さまを拝む際にも唱えられるようになった言葉とされています。

また、「遠つ御祖の神、御照覧ましませ」「遠つ御祖の神、笑み給え」などの解釈が紹介されています。

たった八音の言葉に、古来からの永い時間をかけて、多くの情報が重なっているのです。

八音から、巨大な情報が立ち上がる

「と・ほ・か・み・え・み・た・め」。

物理的には、八つの音に過ぎませんが、その八音を知っている人が聞けば、そこから神道、祓い、ご先祖さま、伯家神道、天皇、言霊、奇跡、宇宙といった情報が一斉に立ち上がります。

苫米地英人博士の理論では、人間は物理空間だけではなく、意味や概念などが存在する情報空間まで含めた世界を生きています。

一つの言葉や概念を知ることで、その背後にある膨大な情報へ、一瞬でアクセスすることもできるというのです。

私は、「とほかみえみため」という言葉も、これに近い働きをしていると考えています。

Web上では、短いURLを開くと、その先には大量の文章や画像がサイトとして表示されます。

言葉も同じです。

表面にある音や文字は短くとも、背後にある意味や今までの経緯や成り立ちの歴史などの情報は膨大です。

言葉や文字は目に見えない情報空間への入口ともいえます。

その最たるものが「とほかみえみため」です。

「とほかみ」に重なる遠津御祖神と十神

伯家神道(白川神道)は、かつて朝廷で神祇官の長官「神祇伯」を世襲した白川伯王家に伝わる神道です。現在も宮中では、天皇陛下による祭祀が大切に受け継がれています。

白川伯王家伝来の神拝作法を修め、白川学館を創設した七沢賢治氏に師事し、現在、白川学館の理事を務める大野靖志氏(本名・小野寺潤)は、著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』の中で、「とほかみえみため」を宇宙という大きなスケールから読み解いています。

大野靖志氏は、「とほかみ」という四音に、「遠津御祖神」と「十神」という複数の意味を重ねて捉えています。

この「十神」として挙げられているのが、

天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神、宇摩志阿斯訶備比古遅神、天之常立神という別天津神五神。

そこに伊邪那岐神、伊邪那美神。

さらに天照大神、素盞鳴神、月読神の三貴子を加えた十柱です。

五柱+二柱+三柱で十神になります。

『古事記』の天地開闢から現れる神々から、国生み・神生みの伊邪那岐神と伊邪那美神、そして天照大神たち三貴子というオールスター十柱が、「とほかみ」という短い言葉の中に重ねられていることになります。

大野靖志氏は、そこへ遠津御祖神を加え、さらに先祖から宇宙の根元神までを含む「全宇宙」へと意味を広げています。

そして「えみため」を「微笑んでください」と捉え、「とほかみえみため」を最終的に全宇宙を完全に肯定する言葉、人類にとって最強の言霊と説明しています。

たった八音から、ご先祖さま、神々、天地開闢、そして宇宙まで、情報の階層が一氣に開くのです。

ホツマツタヱとミカサフミから見る、もう一つの八音

「とほかみえみため」には、別の捉え方もあります。

『ホツマツタヱ』を研究する人たちの間には、『ホツマツタヱ』と同じヲシテ文字で記されたとされる『ミカサフミ』をもとに、現在「とほかみえみため」と唱えられている八音を「トホカミヱヒタメ」と捉える解釈があります。

『ミカサフミ』には、ヱ、ヒ、タ、メ、ト、ホ、カ、ミという八人が登場し、後に方角や季節を司る八元神になったとされています。

本来の並びは「ヱヒタメトホカミ」ですが、人々を潤し繁栄させる夏を司る「ト」の神を重視し、「トホカミヱヒタメ」の順で唱えるようになったと説明されています。現在の「ヱミタメ」は、「ヱヒタメ」が訛ったものだという見方です。

その世界観では、アメミオヤによる天地創造ののち、風・火・水・土から最初の人ミナカヌシが生まれ、さらにこの八人の御子が各地を治め、後に八元神として神格化されたとされます。

ミナカヌシと八元神を合わせた九柱は、「アメトコタチノカミ」と呼ばれます。

つまり、この説に立てば、「とほかみえみため」は「遠つ御祖の神、笑み給え」という文章ではなく、天地創造から続く八元神の名そのものを唱える言葉ということになります。

さらに、『ホツマツタヱ』が縄文の時代から伝えられてきた情報であるという説に立てば、そこには数え切れない世代を超えて受け継がれてきた世界観や祈りまで重なっていることになります。

そう考えると、「とほかみえみため」というわずか八音の背後にある、時間的な情報量もまた計り知れません。

「遠つ御祖の神、笑み給え」という解釈とは異なりますが、片方は自分からご先祖さまへと情報を遡り、もう片方は天地創造から方角、季節、自然の働きへと意識を広げていきます。

遠つ御祖を遡ると、宇宙になる

こうした多くの情報を含んだ「とほかみえみため」ですが、私は、「遠つ御祖の神、笑み給え」という解釈を主に採用しています。

遠いご先祖さま、どうか微笑んでいてください。

では、「遠いご先祖さま」は、どこまで遡るのでしょうか。

無数のご先祖さまがいて、その先には前述の「十神」をはじめとする先祖神に行き着きます。

これは神代の時代からの人類という大きな生命の流れといえるかもしれません。

しかし、人間は自然から切り離されて存在しているわけではありません。

人間も生命の一部であり、自然の一部です。

生命を遡れば地球へ、地球を遡れば太陽系へ、さらに銀河へ、宇宙へと広がっていきます。

結局、私たちの原初まで辿れば、宇宙へ行き着きます。

大野靖志氏の『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』は、このスケールまで世界を広げ、銀河の中心、ブラックホール、アメノミナカヌシ、そして「とほかみえみため」を、一つの宇宙観の中に置いています。

一方、苫米地英人博士の理論では、抽象度を上げることで、個別に見えていた情報を、より大きなゲシュタルトとして扱えるようになります。

「私」「父母」「ご先祖さま」「人類」「生命」「自然」「地球」「宇宙」

「遠つ御祖」を果てしなく遡れば、このように捉えられます。

苫米地博士の話で捉えれば、抽象度を上げるたびに、それまで別々に見えていたものが、より大きな一つのゲシュタルトに包含されていく。

最終的には、「私」も「ご先祖さま」も「自然」も、宇宙という一つの大きな情報の中に入ります。

そう考えると、「とほかみえみため」は、八音によって、自分を生み出した情報を宇宙まで遡らせるコードとも捉えることができます。

「笑み給え」は、全宇宙への祝福

そして、ここで一番重要になるのが、

「笑み給え」

です。

遠いご先祖さま、微笑んでいてください。

ただ、その大いなる存在が笑っていることを祈っています。

「遠つ御祖」を宇宙まで遡った上で、「笑み給え」と唱えること。

自分を生み出した情報の上流全体が、笑っている。

ご先祖さまが笑っている。

神々が笑っている。

自然が調和している。

宇宙そのものが、最善最良に整っている。

そして、その大きな情報の一部として、今ここにいる自分も笑っている。

私は、これを祝福だと捉えています。

祝福とは、最善最良の未来を観測することです。

自分という小さな一点から宇宙まで抽象度を上げ、その全体を祝福されたものとして観測する。

私は、ここに「とほかみえみため」という言霊の大きさを感じています。

宇宙最強の言霊

大野靖志氏は、「とほかみえみため」を宇宙最強の言霊と表現しています。

大野氏の解釈では、遠津御祖神から十神、さらに宇宙の根元神までが含まれます。

ヲシテ文献を使った別の解釈では、八音は方角や季節を司る八元神へ開かれます。

現代では、「最強の言霊」「奇跡を起こす言葉」として、多くの人に唱えられていますが、一昔前には「太祝詞」として秘伝とされていたといいます。

唱える人が増え、体験が生まれ、意味が語られるたびに、集合意識の中にも新しい情報が重なっていきます。

個人の無意識の奥にある集合意識や超意識まで含めて情報空間として捉えるなら、「宇宙最強の言霊である」という情報も、この八音から呼び出される巨大な情報の一部です。

自分がどこから来て、何とつながっている存在なのかを思い出す。

自分は孤立した一人ではない。

数え切れないご先祖さまと、生命と、自然と、宇宙から続く情報の先端にいる。

その根源まで意識を広げ、今を生きる感謝の周波数で宇宙全体を祝福する。

私は、「とほかみえみため」を、そのような祈りとして唱えています。


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著者|白川愁士(世界線調律所 所長/神社巡拝ヒーラー)

不動産投資家。お金を追い求めた末に、神社参拝が日常となり、結果的に「神社巡拝ヒーラー」となった。現在は三位一体調律(トリニティヒーリング)で心・身体・現実(お金の流れ)を整えている。宅建士・FP保有。 ▶ プロフィール